思えば、朝、食欲がない時点で病院に行けばよかったのです。
前日、動物病院で結構ごはんを食べたと聞いていたので、おなかいっぱいなのかな?キャットタワーのぼる元気があるしなぁ。と思っていました。
起きてすぐにオシッコするも、なんか量が少ない。
でも、まぁそんなこともあるかと、皮下点滴をして、人間は二人とも出勤しました。
帰り道は桜が満開ですが、みゅーちゃんのことが気になって仕方なくて、家路を急ぎます。
帰宅すると、、
2箇所に少量のゲロ。。まじか・・・
そして、月曜、火曜は朝の皮下点滴をした後は日中に大量にオシッコしていたのに、オシッコをしていません。食欲もなく、しんどそうにうずくまっています。
大丈夫?少しゴロゴロ喉を鳴らす。こんな時にゴロゴロいわなくていいからオシッコ出しなさい。。
動物病院にお電話して、オシッコが出てない状況で皮下点滴をすべきかどうか?猫の膀胱って触ってわかりますか?って聞いて確認。皮下点滴をすればよりオシッコ促進されると言われるものの、膀胱に溜まってるのに出なかったら膀胱破裂とかしないだろうか・・・膀胱は、オシッコがたまっていれば下腹部奥に丸いボール状のものが触れると言われますが、やはり素人にはさっぱりわかりません。それより皮膚がぷよぷよしていて、もしかしてむしろ水分が吸収されていなんでは・・・
皮下点滴をするかどうかを散々悩んだけれど、これ以上入れると逆にしんどいのではないかと思って、20ml入れて針が抜けたのをきっかけに、思いとどまります。
とてもしんどいのか、暗くて涼しいところに行こうとします。最終的に、うちの人がクリーニング行きシャツ入れにしているIKEAの袋の中に潜り込みます。
水も、ごはんも、何も口にしません。
吸着剤入りのスープをシリンジで与えても、全部吐き出してしまいます。
いやがるみゅーちゃんに、なんとかフォルテコールだけ飲ませます。
どうすればいいのかもわからず、ただ朝になったら動物病院に行くしかないと、人間はお風呂に入ったりしていました。そして0:00を過ぎてもまだオシッコが出ません。最後に出たのは朝の7:30。前日に静脈点滴で150ml程度、当日朝に皮下点滴70ml、夜に20ml入っていることを考えると、出てなさすぎる・・・
そのうち、お口をくちゃくちゃして、気持ち悪そうにしはじめました。そして嘔吐。
あぁ、、やはりオシッコが出てなくて尿毒症になってる・・・
トイレに行って排尿姿勢をとるものの、出てきたのは1滴だけ。
尿毒症を薄めるためにも点滴するべきかどうか夜間救急に電話して聞いてみようか、、、むしろ夜間救急に行くべきだろうか?行くべきかどうかを聞いてみよう、と相談して、電話をしてみました。
一度、2015年の年末に、膀胱炎でお世話になったところです。東京は動物医療も進んでいてすごいですね。
電話口でもしっかりと話を聞いていただき、獣医師さんと直接お話ができて相談した結果、やはり直接見てもらって膀胱にオシッコが溜まっているかどうかを確認すべきだという結論に至りました。排尿姿勢を取るならむしろ膀胱炎の可能性もあるので、膀胱炎ならそれはそれで対処できますし、とのこと。
深夜1:00、みゅー子を連れて、車で10分ほどの夜間診療所へ。
触診では、膀胱にオシッコが溜まっておらず、腎臓機能の低下が疑われると言われます。昨日、せっかく少し良くなったねって言われたばかりなのに。なぜ。どうして。どうしてみゅーちゃんはまだ若いのにそんな病気になっちゃったの?
尿管が先天的に細いとか曲がってるとか、結石がなくてもそんな理由で水腎症は起こります。人間の赤ちゃんでもそうみたいです。
オシッコが腎臓で濾過されないので体に溜まったままになっている。現実的には、腹膜透析をするしかないかもしれない、オシッコがでなくてカリウムの値が上がっていたら高カリウム結晶で朝までに突然心停止もありうる。
そんな初見での説明で、号泣。。。
こんなに若いのに、こんなにしっかりとした顔しているのに、どうして?どうしてみゅーちゃんは病気なの?
でも、何かこの顔を見ると、「わたし、だいじょうぶだよー」って言っているようにも見えるのです。
血液検査でカリウムの値も調べてもらってカリウム対策のお薬を打ってもらうのか、もはや尿が溜まっていない時点で、腎機能の極度の低下ということで諦めるのか、点滴するなりして入院してかかりつけ医が開くまで繋ぎとめるのか、、、家族の判断に任せますと言われる。
まさかそんな・・・
エコー検査で、オシッコが膀胱に全く存在していないこと、腹水、肺にも水があることが確認されて、いよいよみゅーちゃんの腎臓さんは右も左も機能しなくなったかと呆然とします。
でも、もしかしたら刺激になるかもしれないので、と、利尿剤を打ってもらい、吐きどめの薬も打ってもらいます。これでほんの少しでも良くなればいいんだけど・・・ でもこの段階まで来るとできることは少ないです・・・という夜間診療の獣医さんの辛そうな言葉に絶句。。。エコーで尿管にもキラキラした結晶は見えますが、すごく小さくてこれが詰まる原因には思えないようなものです、と。明らかに尿管や尿道を閉塞するようなものはありませんと言われます。これまでかかりつけ医で言われてきたことと同じです。
ほとんど動かないみゅーちゃんを連れて帰宅して、ベッドの脇のスツールにダンボール箱を置いて、その中で朝まで眠ってもらいました。朝、生きているだろうかと、二人で泣きました。
朝、みゅーちゃんはしんどそうにぐったりです。トイレを見ても、オシッコが出た形跡もありません。だめだったか・・・それでも朝はかかりつけ医に行って見てもらおう。 そう思って電話をかけようとした矢先、みゅーちゃんがトイレへ。
待望のオシッコが出ました。
そしてそれから、20分おきくらいに、5回もオシッコをしました。利尿剤がやっと効いてきたのか1.5日分のオシッコがどばーーーっと。そして、それと同時に、顔つきが少し良くなり、なんとご飯を食べました。
ホッとして全身から力が抜けた・・・ところで、かかりつけ医が開く時間になり、連れて行って、状況をお話しして、引き続き様子を見ていていただき、血液、エコー検査して、負担にならないようなら静脈点滴をして頂くことに。
職場に向かうと、満開に近い桜の樹の下に小さな白い花が同じ方向を向いて微笑みかけていました。なんかちっこくて可愛らしくて朗らかで、まるでみゅーちゃんのようだ。
午後は職場の周りの桜を見てまわりました。
今回は、何らかの理由での尿管の閉塞があって、腎臓から膀胱へ尿が流れなくなったのではないかとのこと。あるいは、機能していない右の腎臓の代わりに左の腎臓が働きすぎて疲れておやすみしちゃったんでしょうか。とにかくこんな風に、腎臓の動きが不安定な状態をこれからも繰り返すのかもしれません。
血液検査の結果、腎不全による貧血が進行しているものの、BUN, CREは悪いながらも前回から大きな変動はありませんでした。といっても、正常値からは程遠いすごく悪い値ですけれども。
Date | BUN | CRE | リン | カリウム |
基準値 | 17 - 32.8 mg/dl |
0.8 - 2.4 mg/dl |
3.1
- 7.5 mg/dl |
3.5
- 5.8 mmol/l |
2016/12/24 | 25 | 2.4 | 5.4 | |
2017/3/19 | 52 | 6.2 | 6.5 | |
2017/3/21 | 87 | 9.7 | 12.0 | |
2017/3/23 | 97 | 7.2 | 7.5 | |
2017/3/27 | 106 | 11.2 | 13.0 | 6.4 |
2017/3/28 | 130 | 12.0 | 12.8 | 6.6 |
2017/3/31 | 95 | 7.5 | 11.0 | 5.0 |
2017/4/7 | 105 | 8.2 | 12.8 | 5.0 |
それぞれの正常値を点線で示していますが、いずれも正常値から2倍も3倍も高くなっています。今回の急変で最初に検査した3/19の時点と比べても上がったままになっていることがよくわかります。何とかもう少し下がってくれないだろうか。お願いします。。みゅーちゃんが苦しくないように、しんどくないようにしてあげたい。
しかし、こんなに血液検の結果は悪いのに、動物病院でも、帰宅してからもご飯をむしゃむしゃ良く食べるみゅーちゃん。食べている限りは大丈夫だ。もっとたくさん食べて良くなろう。きっと良くなる。だってみゅーが自分で「なおるーーー」って言ったんだもん。
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